貨物車両

黒電のルーツは黒石山で採れた石炭を輸送する貨物列車にあります。

お客様を乗せて走ることはありませんが、裏方として沿線や日本各地を支えるという使命は変わりません。

そんな裏方の力強い仲間たちをご紹介します。

機関車

機関車の無骨でパワフルな姿、それは電車には無い魅力の1つ。

貨車

貨車無しで貨物列車は成り立ちません。
運ぶ物それぞれに特化した姿は、文字通り千差万別です。
C2105編成
C2105編成
C2000系貨車は2017年より製造中の石炭輸送用貨車です。

最高速度:130km/h

積載量:75t(1,10号車) 84t(2~9号車)

制動方式:電気指令式ブレーキ(*1)

                 渦電流式レールブレーキ(*1)

                 電磁弁付き自動空気ブレーキ(*2)


*1:黒電所有の機関車と連結時に使用。

*2:*1で示した以外の車両と連結時に使用。



量産先行車の製造・運用において出た課題点を解決するべく仕様変更がなされました。


高速走行時のブレーキ応答性を高めるため、電車と同様のブレーキシステム(電気指令式ブレーキ)を採用しています。

さらに量産車では、より確実なブレーキ性能を確保するために、新幹線等で実績のあるディスクブレーキを採用しました。車輪の外側に銀色のブレーキディスクがあるのが特徴です。


また、車体の揺れを減らし安定した走行を実現するために空気ばね台車を採用しました。

量産先行車では輪軸1軸あたりにかかる重量を分散するために連結面に車軸を配置していましたが、メンテナンス性の向上を目的に量産車では3軸ボギー台車(*1)を採用しました。



1,10号車は便所付きの車掌室が設置されており、車掌が常務するスペースとなっています。

その他に、

・機関車からのブレーキ信号を制御・伝達する装置

・各車両の状況をモニタリングする装置

・ブレーキや空気ばねで使用する圧縮空気を供給する大容量コンプレッサー

などを搭載しています。

なお、量産車では今後の機器追加を見込んだ十分なスペースを確保するため、1,10号車は他の車両よりも500mm長く造られています。


石炭を積むホッパー体の上部には可動式のカバーが設置され、高速走行時に石炭の粉が飛散するのを防いでいます。

荷室は左右台車上部と低床部の3つに分割され、側面下方の蓋を開くことで一気に荷降ろしが出来ます。

このカバーと蓋は車掌室から一括で操作出来るほか、デッキに付いた機器箱より個別に操作もできます。


量産車は2017年10月に最初の10両編成2本が製造されました。今後も順次増備を進めて従来の貨車を置き換える予定です。


運用時は10両編成2本を繋げた20両編成で運転されています。この際、量産先行車と混じって連結されることはありません。



*1 ボギー台車

複数個の輪軸を1つの枠に収めた方式の台車で、枠の中央を中心にカーブに沿って回転することができます。

一般的なボギー台車は1台車あたり2軸ですが、C2000系では3軸を配しました。これにより輪軸1つあたりにかかる荷重の低減を図るとともに、従来の車両と同等程度のメンテナンス性を確保しています。